きょうは
解剖生理学(形態機能学)と病理学のお話・・・
「解剖生理学」(形態機能学)について
そもそも「解剖生理学」とは
「解剖学」と「生理学」が合体したものです
「解剖学」では
臓器や組織などの場所や形、構造や名称を学びます
「生理学」では
正常なときの臓器や組織の働きを学びます
すると臓器や組織が正常でないときはどうなるかを学ぶのが
「病理学」ということになります
ついでに薬を投与するとどうなるか
それは「薬理学」で学びます
お気づきのように「解剖生理学」を中心に
いろんな分野が関連してつながっているのです
ということは「解剖生理学」が十分に理解できていないと
「病理学」や「薬理学」が理解できないということになるのです
それでは「解剖生理学」ではどんなことを学習するのでしょうか
概ね 下記のような項目を学習します。
①人体各部の区分
②骨格系
③筋系
④循環器系
⑤呼吸器系
⑥消化器系
⑦泌尿器系
⑧生殖器系
⑨内分泌系
⑩神経系
⑪感覚器系
暗記が基本です
情報量が膨大です
個別に見ていきます
①骨格系
全身の骨(こつ)について学習します
臓器の位置、血管の位置などについて、骨を基準に考えますから、
骨格系がわからないと後々困ることになります
②筋系
全身の筋肉について学習します
筋肉は骨とも密接に関わっていますから、骨の学習との関連性が高いです
③循環器系
ここではなんといっても心臓の学習が中心です
なぜなら命に関わる最も重要な臓器ですから
また看護技術では血圧測定法、バイタルチェック、
フィジカルアセスメントでは心音の聴診などがあります
また全身の動脈系・静脈系・リンパ系についても学習します
④呼吸器系
鼻、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺などを学習します
メインは肺です
なぜなら心臓と同様に命に関わる臓器ですから
また呼吸の学習は奥が深いのです
⑤消化器系
口腔、咽頭、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、膵臓などを学習します
どこで何が消化され吸収されるか、面白い分野です
肝臓の働きがすごいですよ
⑥泌尿器系
腎臓や膀胱について学習します
腎臓も重要な臓器です
⑦生殖器系
卵巣と子宮の関係が重要項目です
母性看護では必須科目です
⑧内分泌系
いわゆるホルモンです
どの部位からどんなホルモンが分泌されるか
またそれらがどんな働きをするのか
興味深い分野です
⑨神経系
ここでは脳神経・脊髄神経の学習が軸です
中枢神経系・末梢神経系の学習もたいへんです
⑩感覚器系
視覚器、平衡聴覚器、味覚器、嗅覚器、外皮の学習です
などなどザックリとご紹介しました。
アインスの「先取り解剖生理学講座」では、
解剖生理学のテキストをわかりやすく解説しています
「病理学」について少しお話しします
そもそも「病理学」とはどのような学問なのでしょうか
簡単にいってしまえば、
「病気」を研究する学問です
人間の身体の内部の「病的な変化」のを観察し
「病気」の原因を調べていく学問です
講義は病理医が担当します
病理医とは、臨床に出て患者様と接することはなく
研究室で
顕微鏡とにらめっこしている医師たちです
「病理学」はたいへん難解な科目ですが、
大きく2つの視点で捉えます
・総論
各臓器に共通して起こる病的な変化
①変性(萎縮、肥大など)
②循環障害(充血、うっ血など)
③炎症(虫垂炎、肺炎、肝炎、腎炎など)
④腫瘍(骨腫、骨肉腫など)
・各論
各臓器別に現れる病的な変化
①循環器系
②呼吸器系
③消化器系
④泌尿器系
⑤生殖器系
⑥内分泌系
⑦神経系
⑧感覚器系
⑨運動器系
以上を、1つ1つ学んでいくことになります
病理医という専門家が講義しますので難解です
病理学に関して
京都大学医学部のサイトをご紹介しておきます
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