理科を勉強しておくことは看護学校に入ってから助かりますよというお話
出題範囲を知る
高校1年生で学習する「生物基礎」「化学基礎」です
・「生物基礎」
(1)生物の特徴
(2)ヒトの体の調節
(3)生物の多様性と生態系
・「化学基礎」
(1)化学と人間生活
(2)物質の構成
(3)物質の変化とその利用
具体的な受験校が決まれば必ず募集要項で確認してください。
出題形式を知る
「マーク式」と「記述式」があります。大学入試センター試験は「マーク式」です。一方、早稲田速記医療福祉専門学校は「記述式」です。「マーク式」は正解を選択肢の中から選び、マークシートの番号を黒鉛筆で塗りつぶします。もうひとつの「記述式」は正解を記述して答えます
出題項目
早稲田速記医療福祉専門学校で見てみましょう
平成29年度
・基礎化学
①元素名・元素記号
②同素体・化合物
③原子核・㏗・セルシウス温度
・基礎生物
①原核生物
②光合成
③核酸・ホメオスタシス・体液
④アミラーゼ分解酵素
⑤血液凝固
⑥バイオーム
⑦大気の成分
⑧肝臓の解剖と生理
平成30年度
・基礎化学
①元素名・元素記号
②原子・陽子・中性子
③物質の三態
④電解質・イオン結合
・基礎生物
①真菌・細菌・ウィルス
②異化
③DNA
④酵素・ヒトの細胞・肝臓の位置
⑤バイオーム
⑥血液
平成31年度
・基礎化学
①元素名・元素記号
②物質の化学的分類
③希ガス・絶対温度・原子
・基礎生物
①動物細胞・植物細胞・原核細胞
②アレルギーの原因物質
③ホメオスタシス
④成長ホルモンを分泌する内分泌腺
⑤静脈血
⑥肝臓の機能
⑦体液性免疫
⑧バイオーム
⑨腎臓の解剖と生理
社会人看護受験生あるある(ⅰ)
さてそれではここからは、ごくフツーの社会人が看護学校を受験しようと決意し、入試科目にある理科の勉強を始めるとしましょう。その他時によくぶつかる様々な壁や落とし穴についてお話ししたいと思います。
まず社会人看護受験生が受験を思い立ったら書店の学習参考書のコーナーに足を運びます。次は急いで分厚めの受験参考書と問題集を購入し、自宅かカフェかで「自力で」「自己流で」取り組もうとします。この流れがまさに「社会人看護受験生あるある」です。思い立ったら即行動。もちろんそれは決して悪いことではありません。しかし問題はここからです。社会人看護受験生の多くは以下のような本音をつぶやきます。ありったけ紹介しましょう。
社会人看護受験生あるある(ⅱ)
「元素名・元素記号って何?」
「原子・陽子・中性子て何のことか?」
「化合物・混合物って区別があるんか?」
「周期律表って何?」
「モル数って何の数ですか?」
「化学反応式ってめっちゃわからへん」
「イオンって小売店のこと?」
「細胞って何のこと?」
「細菌・ウィルスって違いがあるのですか?」
「生物で出てくるホルモンってホルモン焼きのことですか?」
「心臓や肝臓や腎臓って勉強しとかんとあかんね」
「バイオームって毎年出とる しかしバイオームってなんじゃ?」
「免疫ってそもそも何のことですかね・・・」
「理科は大嫌い」
「解糖系・クエン酸回路・電子伝達系って難しいわ」
「クリアランスってセールのこととちゃうんか?」
「理科がわからへんと 入ってから困るやん」
「解剖生理学ってむっちゃ難しいんやって」
等々
社会人看護受験生あるある(ⅲ)
それでも社会人看護受験生たちヤル気だけはあるのです。ガムシャラに参考書のページをめくり、問題集を解こうとします。うまくいくときもありますが、それも初めのうちだけです。だってだんだん難しくなっていきますから。いつのまにか時は過ぎ、やがて季節は変わり、分からないことだけがどんどん増えていくのです。こうして「自力」「自己流」でやろうとして半年や1年、棒に振ってしまう社会人看護受験生は多いと思います。もっと問題を絞り込んでやれないか、効率よく理科の勉強をやれないものか。あれこれ悩んでしまうものです。何かいい別の方法はないものか・・・
社会人看護受験生あるある(ⅳ)
その別の方法とはなんでしょうか。それは「通信教育」です。「通信教育」ならカリキュラムもあり、それに乗っかってやればいい。イイことに気付いたような気になります。さっそく資料を取り寄せ、申し込みます。まもなくテキストとプリントが自宅に届きます。答案を作成して本部に送れば、添削された答案が講評と一緒に自宅に返却される。質問制度もあり。たしかに「通信教育」は有り難いです。しかし難点は「継続」が難しいことです。これも初めは頑張ってやり始めますが、最後までやり抜いた社会人看護受験生は少ないでしょう。いやほとんどいらっしゃらないはずです。かくいう私も受験生時代に某通信教育をやりましたが、問題冊子ばかりが溜まるだけでした。「通信教育」で成功する社会人も少ないです。
社会人看護受験生あるある(ⅴ)
となると理科の分からないところは誰かに教わったほうがよいかという考えにたどりつきます。すると「学習塾」「予備校」です。「学習塾」ですと「個別」とか「少人数」とかが目を引きます。「予備校」となると「大教室」での講義形式が中心となります。「学習塾」は家の近くで通いやすい所が長所でしょうか。一方「予備校」となると大きな駅の周辺で、わざわざ出向くことになりますね。講師との距離はどうでしょうか。「個別」「少人数制」の場合、講師と自分との距離は近いでしょう。質問はしやすい環境です。「予備校」ですと講師と自分との距離は遠いといったほうが良いと思います。質問もなかなかしにくい環境です。いつでも質問に応じてくれる態勢にあるかという点も塾選び・予備校選びには大きな要素となるでしょう。また「時間割」という点も壁になるかもしれません。「学習塾」「予備校」は「時間割」があって、すでに決まった曜日と時間帯の枠の中で授業が行われていきます。お仕事をもっている社会人、シフト制で仕事をしている社会人には通いづらいと思います。「個別」ですと少しは融通がきくかもしれません。しかしそれも講師の先生の都合と擦り合わせていかなければなりません。自分の時間を優先すれば、講師がその都度変わることになります。逆に同じ講師をお願いするとしたらお月謝が割高になるということもあるでしょう。現実問題「学習塾」や「予備校」はあくまでもビジネス(お金儲け)でやっているところですから、そこは致し方がないと思います。ビジネスという点では、学費の納付額の高さがあります。安いというところは少ないかもしれません。また納入方法もほとんど全額を前納するというところが多いです。まあ分納、分割、ローンという方法もありますけれども、学費をどうするかについても頭を悩ます材料になります。最後に「学習塾」「予備校」入学時期がほぼ4月に集中していることも壁の一つになるでしょう。5月に思い立っても、もう入学できないということになるのです。ある社会人の事例をご紹介しましょう。40代後半のかたです。理科が苦手でいらっしゃいました。そこで理科もやってくれる塾へ入り、理科の勉強をされたそうです。そこでの勉強の甲斐があって、理科の力はついたそうです。しかしその理科もやってくれる塾では、看護学校の受験情報など全く手に入らなかったそうです。実はここが最大の壁であるといえるでしょう。それはすなわち「看護学校の情報」です。その「看護学校の情報」というものも理科の学力向上と同時に必要なのです。言い換えると「看護学校」が受験生に求めている「理科」の学力というものがあるのです。その上で先にあげた理科の「わからない箇所」を一つ一つ丁寧に指導してくれる所があなたの探すべき所なのです。
それではどうするか?
ズバリ「看護学校の理科を熟知している所で、理科を基礎から学習すること」です。入学試験の問題というものは、「ただ出題すればいいでしょ」という問題ではありません。入学試験の問題には、その学校のこういう学生を採りたいという意志が表れているのです。受験生の側から言えば、「ただ解ければいいでしょ」という問題でもないのです。「心臓」をしっかり理解しておくということは、心電図や心筋梗塞を学ぶときに大いに役立つのです。「腎臓」を理解しておくということは血圧調節を学ぶ時に大いに役立つのです。理科を勉強しておくということは、看護学校入学後の将来に向けて準備をしておくということに他ならないのです。先のことまで視野に入れてあなたをしっかり指導してくれる所を探すこと、それが理科の学習を始める際の絶対条件です。じゃあ、どうやって探すか。現代はネットの社会。片っ端からネットで検索して探してみましょう。ここはと思ったら実際に出向いて話を聞いたり、体験授業を受けてみたりすることです。そうやって具体的に動いて、実際にあなたが感じ、ここならやれると思ったところで、理科の学習をスタートさせていきましょう。お金と時間をかけるわけですから、納得して通える所を探して下さい。最後に一言、塾選び・予備校選びのポイントは、あなたの話をまずしっかり受け止めてくれるかどうかも大切です。テキトーな所には行かない事です。
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