皆さんが看護師になろうと思った理由 私にはこれっていうものがないんです。ごめんさい。
それでは今回は皆さんが看護師になろうと思った理由を少し詳しくお話し頂きたいと思います。それではA子さんからどうぞ。
私は介護の現場で利用者さんが病気やけがでお苦しみの時、何もして差し上げられなかったことが悔しくて、看護師になろうと思いました。もちろん待遇や人間関係もありましtけれども、突き詰めれば、介護福祉士では最後の所で何も出来ないという現実があったからだと思います。
はい、ありがとうございました。次に、B子さんお願いします
私は看護助手なんですが、やっぱり専門の資格を取りたいと思いました。このまま看護助手を続けても良いと思った時期もありましたが、なんか専門の資格っていうところにこだわったように思います。
はい、ありがとうございました。次に、C子さんお願いします
私は、正直なところ、収入がいいということです。女一人が2人も子供抱えて生きていくには、看護師しかないと思いました。志望理由書に収入がいいからなんて書けないと思いますけど。はい。
いま、看護師さんの平均月収っていいんでしょ。手元の資料によりますと、だいたい30万円ぐらいもらえるみたいですね。これって凄いかもしれませんよ、はい。えー、それではD子さんお願いします。
私は、自分の病気がきっかけだったと思います。実は私、子宮がんで子宮を全摘しました。またその手術の際、卵巣にも転移があったので、卵巣も左右全摘です。リンパ節も取りました。たいへんな手術だったのですが、こうして社会復帰できたのもお医者様や看護師さんのお陰だと私は思っています。とくに病院では看護師さんにお世話になったと思います。そのことが看護師になろうと思った理由だと感じています。
えっ?そうだんたんですか。そんな大病されたとは思いませんでした。お元気そうですね。
あっ、そうですか。ありがとうございます。
それでは続いてE子さん、お願いします。
はい、私はまだこれって確信もないんです。美容師でもいいかなって思っています。でも看護師だと、収入もそうですし、やりがいもそうですし、一生続けられるっていうこともそうですし、魅力がたくさんあります。でも、まだ私にはこれっていうものがないんです。ごめんさい。
何も出来なかったのがほんとに申し訳なくて悔しかったです
いえいえ、そんな謝らなくてもいいですよ。この会は、集まってくれたかたがたで、本音を言い合うのが目的みたいなもんですから、ええ。ただ皆さんのお話を伺っていて、いろいろなポイントが見えてきたような気がします。例えばA子さんのように福祉の現場からお越しの人は福祉と医療とはどう違うのかとかです。また、B子さんがおっしゃったような資格ということですと、看護助手、准看護師、正看護師という資格がありますよね。それらはそもそもどんな資格で、どうちがうのかということなどですね。
】私、そのへんのお話し聞きたいです。わかりたいです。
そうですよね。はい、その点は、司会の私も重要な気がします。そこのところを掘り下げていきましょう。それでは、まずA子さん。
あっ、はい。
A子さんの施設には、看護師さんもいらっしゃいますよね。
はい、いらっしゃいます。看護師さんのお仕事ですか。看護師さんのお仕事はというと、まず朝と夕の巡視ですね。それと同時に、利用者様の検温をしたり、血圧を測ったり、いわゆるバイタルチェックですね。あとは事務所で書類を作成されていることが多いような気がします。あっそうです。利用者様の容体が急変したときの応急処置ですね。ドクターが見えられるまで、対応されています。ただその応急処置という点では、介護福祉士ではできません。医療行為が出来るか出来ないか。そこが看護師と介護福祉士の大きな違いだと思います。
なるほど。看護師のかたには医療行為ができるが、介護福祉士のかたには医療行為ができないということなのですね。
ええ、その通りです。これまでにも私が働いている施設で容体が急変し、私の目の前で倒れた利用者様を多く見て来ました。何も出来なかったのがほんとに申し訳なくて悔しかったです。
そうなんですか。
亡くなられたかたもいらっしゃいますし、一命を取り止められても、麻痺が残ったりされて・・・私、申し訳なくて・・・
そんなに、ご自分をお責めにならなくてもいいんじゃないですか。
デイサービスでお伺いしたとき、ご自宅のドアの所で倒れられていた利用者様がいて、もう私あわてて、何をしていいのか、しかし何も出来なくて、ただ施設にすぐ電話して指示を仰ぐだけしかできなくて・・・
大変だったですね。
はい。そういう体験がこの私の背中を押しているような気がするんです。
立派な志望理由ではないでしょうか。私はそんな気がします。介護福祉士から看護師を考えていらっしゃるかたには、大変参考になるお話だったと思います。それも体験にもとづくもので、大変良かったと思います。それでは、ここでちょっと休憩に入りたいと思います。ここでの、もう一つのテーマでした正看護師、准看護師、看護助手の違いは次で取り上げたいと思います。