看護学校受験英語を得意にするには

①出題範囲を知る

看護大学・看護専門学校はだいたい「英語Ⅰ」、「英語Ⅰ・Ⅱ」、「コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱ」等です。高等学校3年間において学習する英語が出題の範囲になります。

②出題形式を知る

「マーク式(選択式)」と「記述式」があります。東京都立看護専門学校は「マーク式」です。一方、共立女子大学看護学部や至誠会看護専門学校は「記述式」です。「マーク式」は正解を選択肢の中から選び、マークシートの番号を黒鉛筆で塗りつぶします。もうひとつの「記述式」は正解を指定の解答欄に書き上げていきます。

③出題項目を知る

まずは英単語に関する問題があります。その典型的な問題が「発音問題」です。「発音問題」には「下線部と同じ発音の単語を選べ」とか、「下線部と異なる発音の単語を選べ」とかの問題があります。

英単語に関しては他にも「アクセントの位置を問う問題」などもあります。とくに英語に触れることもなく、英単語の発音をあまり意識せずに過ごしてきた社会人看護受験生にはいささか難問だと思います。

次は英単語の語形の変化を問う問題です。英語の名詞・代名詞は単数形と複数形で語尾が変化します。英語の名詞・代名詞は格においても変化します。動詞も人称(3人称現在で語尾にSがつく)で変化しますし、時制等でも変化します。以上の変化については規則的な変化もあれば、不規則的な変化もあります。単語の意味を覚えることからして大変なのですけれども、さらに変化も覚えなければならないというのでは、正直メンドクサイ分野です。ここで英語が嫌いになってしまう社会人看護受験生には多いような気がします。

さらに動詞を中心に前置詞等との結びつきを問う問題があります。これはいわゆる英文法にも絡んでくる領域の問題です。

この英文法の力がベースになって出題される問題には他に「並べ替え問題」があります。意外と手こずっている社会人看護受験生は多いようです。

ところで英文法と言いましても、これまた恐ろしいくらい多くの学習項目があります。たとえば某映像教材の英文法単元表を見てみました。

すると「文」「動詞」「時制」「助動詞」「受動態」「不定詞」「動名詞」「分詞」「名詞」「冠詞」「代名詞」「形容詞」「副詞」「比較」「関係詞」「前置詞」「接続詞」「仮定法」「句・節」「話法」「時制の一致」「特殊構文」「否定」とあります。各単元はさらに細分化され、配信本数は約1300本にも及んでいます。

「英単語」「英文法」に続いては本文の内容の理解を問う問題です。
1つ目は「日本語に訳せ」という問題です。
2つ目は「指示語問題」です。「下線部のitは何をさすか」という問題です。
3つ目は「内容説明問題」です。設問の問い方は「下線部何々とはどういうことか」という形になります。
4つ目は「理由説明問題」です。設問の問い方は「下線部何々とあるが、その理由は何か」などの形です。
5つ目は「内容合致問題」です。これは本文の丁寧な読解が要求されます。以上の4つは「現代文」でも問われます。実は「英語」の学力と「現代文」の学力とは相関関係が高いのです。
6つ目として「下線部の日本文を英語に直せ」という「英作文」の問題も増加の傾向にあります。大学や高校を卒業後も英語に接する環境でお過ごしでしたら大丈夫かもしれませんが、そうでない環境で暮らしてきた社会人看護受験生には受験英語も厚くて高い壁なのです。

さすがに「英語」に関しては「国語」のように後回しにする人は少ないと思いますが、やはりそこから社会人看護受験生の嘆きの声聞こえてきます。その嘆きの声を、ありったけ紹介しましょう。

社会人看護受験生あるある 1

「単語が全然覚えられません」・「覚えては忘れ、覚えては忘れの連続です」・「発音がわかりません」・「アクセントの位置ってなんのことですか」・「単語の意味が分かりません」・「単語の意味がたくさんあってどれを覚えればいいのですか」・「英文法が難しくて意味がわかりません」・「例外が多すぎるぞ」・「複数形は単純にSをつけたらすむという問題ではないのですね」・「数えられる名詞と数えられない名詞があるんだ」「紙って、数えられないなんて意味わかんない」・「aとtheの違いってなんですか」・「動詞の変化がめんどくさい」・「だんだん難しくなってわからへんわ」・「長い英文なんて無理」・「テキトーに読んでテキトーに答えている」・「あかんわ」・「問いが英文だったらダメ。選択肢も英文だったらもっとダメ」・「選択肢も最後の2つまで絞り込めますがどうもダメなほうに丸をつけてしまいます」。そうでしょう、そうでしょう。振り返れば中学校や高等学校の英語なんて、赤点を取らない程度に流してきたにすぎません。ですから、いまさらやれってどだい無理な話です。さらにはこういう声も耳にします。

社会人看護受験生あるある 2

「中学英語からやり直さないと」
「文章読んで問題解くのは時間が足りなさすぎる」
「出たとこ勝負でやるか」
「一か八か鉛筆転がす」
ヤル気だけはあるのですが、なすすべもなく時だけすぎていきます。こうしてほとんどやれないまま終わってしまう人が多いのではないでしょうか。あれこれ悩んで、何かいい方法はないものか・・・

社会人看護受験生あるある 3

その別の方法とはなんでしょうか。それは「通信教育」です。「通信教育」ならカリキュラムもあり、それに乗っかってやればいい。イイことに気付いたような気になります。さっそく資料を取り寄せ、申し込みます。まもなくテキストとプリントが自宅に届きます。答案を作成して本部に送れば、添削された答案が講評と一緒に自宅に返却される。質問制度もあり。たしかに「通信教育」は有り難いです。しかし難点は「継続」が難しいことです。これも初めは頑張ってやり始めますが、最後までやり抜いた社会人看護受験生は少ないでしょう。いやほとんどいらっしゃらないはずです。かくいう私も受験生時代に某通信教育をやりましたが、問題冊子ばかりが溜まるだけでした。「通信教育」で成功する社会人も少ないです

社会人看護受験生あるある 4

となると英語の分からないところは誰かに教わったほうがよいかという考えにたどりつきます。すると「学習塾」「予備校」です。「学習塾」ですと「個別」とか「少人数」とかが目を引きます。「予備校」となると「大教室」での講義形式が中心となります。「学習塾」は家の近くで通いやすい所が長所でしょうか。一方「予備校」となると大きな駅の周辺で、わざわざ出向くことになりますね。講師との距離はどうでしょうか。「個別」「少人数制」の場合、講師と自分との距離は近いでしょう。質問はしやすい環境です。「予備校」ですと講師と自分との距離は遠いといったほうが良いと思います。質問もなかなかしにくい環境です。いつでも質問に応じてくれる態勢にあるかという点も塾選び・予備校選びには大きな要素となるでしょう。また「時間割」という点も壁になるかもしれません。「学習塾」「予備校」は「時間割」があって、すでに決まった曜日と時間帯の枠の中で授業が行われていきます。お仕事をもっている社会人、シフト制で仕事をしている社会人には通いづらいと思います。「個別」ですと少しは融通がきくかもしれません。しかしそれも講師の先生の都合と擦り合わせていかなければなりません。自分の時間を優先すれば、講師がその都度変わることになります。逆に同じ講師をお願いするとしたらお月謝が割高になるということもあるでしょう。現実問題「学習塾」や「予備校」はあくまでもビジネス(お金儲け)でやっているところですから、そこは致し方がないと思います。ビジネスという点では、学費の納付額の高さがあります。安いというところは少ないかもしれません。また納入方法もほとんど全額を前納するというところが多いです。まあ分納、分割、ローンという方法もありますけれども、学費をどうするかについても頭を悩ます材料になります。最後に「学習塾」「予備校」入学時期がほぼ4月に集中していることも壁の一つになるでしょう。5月に思い立っても、もう入学できないということになるのです。

それではどうするか?

ズバリ「看護学校の入試を熟知している所で、英語を学習すること」です。入学試験の問題というものは、「ただ出題すればいいでしょ」という問題ではありません。入学試験の問題には、その学校のこういう学生を採りたいという意志が表れているです。受験生の側から言えば、「ただ解ければいいでしょ」という問題でもないのです。

国際化が進む昨今、今後ますます外国人の患者様が増加します。最低限の会話能力として英語は必須です。そのうち同僚が外国人ということも増えるかもしれません。またあなたが外国の病院で研修を受けたり、海外で医療活動に従事しているかもしれませんね。災害やテロで海外の救援活動に派遣されているかもしれません。逆に言うと英語力がないと、せっかくのチャンスを逃すことにもなるのです。また病院の内外を問わず様々なところで医療の研修会が開催れています。そこで配られる資料は英文であることが多いのです。プレゼンのパワーポイントも英文が多いでしょう。いま目の前の英文を読んですぐに理解する英語力も必要不可欠な時代に入っていきます。あなたが英語でプレゼンする時が来るかもしれません。これからは英語で情報を外へと発信する能力も求められることになるでしょう。語学力はキャリアアップに欠かせない重要なスキルなのです。

くりかえしますが、それではどうするか。それは、将来のことまで視野に入れて、今あなたをしっかり指導してくれる所を探すこと、それが英語学習を始める際の絶対条件です。じゃあ、どうやって探すか。現代はネットの社会。片っ端からネットで検索して探してみましょう。ここはと思ったら実際に出向いて話を聞いたり、体験授業を受けてみたりすることです。そうやって具体的に動いて、実際にあなたが感じ、ここならやれると思ったところで、英語の学習をスタートさせていきましょう。お金と時間をかけるわけですから、納得して通える所を探して下さい。最後に一言、塾選び・予備校選びのポイントは、あなたの話をまずしっかり受け止めてくれるかどうかも大切です。テキトーな所には行かない事です。英語の使い手で本当の語学のプロは、英語のほかにも使える言語をもっているはずです。何気なく聞いてみるのもいいかもしれません。

最後になりましたが、覚えては忘れ、覚えては忘れの英単語ですが、記憶とうものは、忘れながら覚えていくものなのです。別の言い方をすると、覚えていくプロセスにおいては、必ず忘れるという段階も通るということなのです。ですので忘れることに凹まないで、覚え続けるのです。結局、何度も復習することです。50歳半ばで看護学校に合格した人を知っていますが、何度何度も復習したそうです。ちなみにアインス生の中にはTOEICのスコアが900点を超える人が10人もいます。

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